絵を描くにあたって忌むべきこと12項。
1)構図を詰めない。
精神を鎮静してから、思想を練り、意のままに描いてみる。
また、障壁画など大幅なものは、あたりを筆で撮ってから、数十歩退いてチェックする。
画面の上下四方を疎にしたなら、あっさりとした画面となる。
この画面が詰まったものは風格がなくなる。
2)画面に遠近ないのはダメ。
近景では、石や樹木は小さくし、遠景では極めて遠いところに人物をおいてはいけない。
墨色は遠淡近濃。遠ければ遠いほど淡く。
3)山頂が幾層にもなっていて、山麓がないのは誤り。
まず1つの主山を作り、それから分布して他の山が起伏するようにする。
4)水の描き方に注意
川や滝は必ず山峡中から流出する。頂上に山が数重してれば、その源は高遠である。平な渓谷の小さな隙間からは必ず水口があり、ぶつかると必ず波が跳ねる。
5)平地や坂道がないと画面に変化なくなる
6)山水の遠近を表すのに、経路がある。
水路を作ったり、人を配置して道があるのを暗示させたりすると良い。
7)石は1面だけ描いても立体的には見えない
石のいろんな面を考えて描くべし。
8)木に描く枝に注意
枝は描かないとならない。岸壁の木は枝は曲がりくねる。開けたところのは高直のが多く、
雨を得たものは、頂(?)が多く、水に近いものは根が多い。
枝幹は左右に平均して別れてはいけない。
ところどころに前向き、後ろ向きの葉を作る。
また、春夏秋冬をかき分ける。
9)人物の品格を考えないとダメ。
シルエットや冠など様々な流儀があるので、古人の作から学ぼう。
10)楼閣を描くのに一方向ばかりは良くない
11)雨霧煙嵐を混同してはいけない
晴景の空の明るさ、雨夜の混蒙、雪景の梢明などかき分けること。
青山白雲は夏秋の景に作るべき。
12)着彩に重い軽いないのはダメ
ものに応じて描き方があるから、従うように。(例が難しすぎて訳せません)
今日はここまで。結構細かい戒めが書いてあるんですね!
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